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【動画】虫から学ぶボイストレーニング~セミのような大音量を出す~

2020/06/17
突然ですがセミの鳴き声ってあんなに小さい体なのに、
すごく大きい音が出せて不思議だと思いませんか?

そしてあの大きな音が出るメカニズムを知って人間の体にも応用できたら、
とても豊かな声量を手に入れられると思いませんか?

今回はそういった視点から
大きい声の発声を考えて行きたいと思います。



まずはセミの大音量な鳴き声のメカニズムを少し知っていきましょう。

どうやらセミは他の虫達とは違い

羽でお腹を擦って音を出します。

また発音筋というギターでいえば弦にあたるものがあり、その振動が表面にある発音膜という膜も振動させているようです。

この2つの方法で主に原音を作っているようですが、
それだけではやはり大きな音ではないようです。


ではどこに秘密があるかというと、それはお腹の中の空間でした。
セミのお腹の中を調べてみると
ほとんどが何もない空洞になっています。
表面にある発音膜が振動し、それがお腹にある広い共鳴空間に共鳴する事で
あの大音量になるという訳ですね。




それでは人間でも考えてみましょう。

発音するのは勿論声帯です。 

そして共鳴空間になる場所としては
胸腔といってお腹の中などにもありますが、
意識しやすい所としては
喉の空間や口腔内、鼻腔などの空間がありますね。

ここの空間をしっかり開いていれば大きな音、響きが出せるという事になります。


では普段の発声を考えてみましょう。
大きな声が出ない時あなたはどうしているでしょうか?

レッスンに来られる方の中では、大きい声を出そうとして喉に力を入れ空間が狭くなってしまっていたり、
肩に力が入ってしまい胸を圧迫していたり、
腹筋を使って息の圧をかける事に意識が向いて、口が開いていないといったケース等があります。



ですがセミを参考にしても分かる通り共鳴空間が小さければ
いくら声帯だけをがんばって振動させても大きな声は出せません


必要なのは喉の空間をしっかりと広く、口腔内も広く保っておき
できれば胸腔もしっかりと広がった状態をキープしたいので
肩の力みが入らないようにや、極端に悪い姿勢等は正すようにする事です。


つまり共鳴する空間を狭くしないとういう事がとても大事なのです。

喉の空間を広く保つ、口の空間を広く保つボイストレーニングの方法等は
他の記事に書いてありますのでそちらを参考にしてみて下さい。


皆さんも大きな声を出したい時、この共鳴空間というものを
少しずつでも意識していって頂ければと思います。

細かい響きなどは動画をみて確認してみて下さい。 












動画はこちらからチェック↓↓
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