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VOICE TRAINING INFORMATION― ボイトレ情報 ―

声が枯れる

2017/01/18
カラオケに行くとすぐ声が枯れてしまう
よくそういったお悩みを頂きます。

声を作るのは声帯です。
声帯は粘膜ですので無理やり力を加えるとすぐ炎症を起こしてしまいます。
声帯が炎症を起こすと嗄声(させい)といって声枯れが起こります。
一度声帯が痛めつけられると治るのにも時間がかかりますし、日常生活にも支障が出て来ます。
繰り返すと声帯結節ポリープも怖いですよね。

ではなぜプロの歌手はライブなどの長時間あんなに大きな声で歌い続けることができるのでしょうか?

それは一番効率の良い声帯の振動で歌っているからです!

声枯れしない発声の大事なポイント3つ。

ポイント①息の適切な量とスピードを知る。
リコーダーを想像して下さい。リコーダーを吹くとき思いっきり強く吹いたりしないですよね?
息が強すぎると変な音が出たりしますし聞き苦しくなると思います。
音の出る原理は違いますが声も適切な息の量とスピードが大事です。
肺から上がってきた息が声帯を通過する時、声帯が振動することによって声が作られますが、
その時息の量が多すぎたり勢いが強すぎたりすると声帯が耐えきれず傷ついてしまいます。
さらに響きも悪くなってしまいます。

ポイント②声帯の閉じ具合の感覚を掴む。
「はぁー」とため息のように息を漏らして言ってみて下さい。
このとき声帯は開き気味です。次に「あ゛あ゛あ゛」とカラカラした感じで言ってみて下さい。
このとき声帯はピタッと閉じ気味です。この声帯の閉じ具合も効率的な振動に関わってきます。
開きすぎも締め過ぎも声帯に負担がかかります。
歌の時はニュアンスで閉じ具合=つまり声区(地声、ファルセット、ミックスボイスなど)を変えたりしますが
まずは自分のベースとなるちょうど良い閉じ具合を見つけると良いでしょう。

ポイント③喉の脱力
上記の二つが出来ていても喉の筋肉が力んでいれば声帯が圧迫されやはり負担がかかります。特に高音は力が入りやすいので意識的に脱力しましょう。喉頭が上がり過ぎないようにも注意して下さい。

これらのすべてのバランスが取れると最小限の力なのに響きがよくなります。
つまり省エネで長時間歌える。かつ声量も上がります。無理な力が少ないので声枯れもしにくいと言うことです。

3つ同時に意識するのは難しいのですがプロの歌手はこれらが全て出来ているので声が枯れないんですね。

もちろん睡眠不足や、タバコ、お酒、刺激物は喉の大敵なので注意しましょう。
ADDRESS
東京都港区港南2-2-13 清水ビル3F
ACCESS

品川駅港南口 徒歩1分
【品川駅】JR在来線改札を出て、
東西自由通路を港南口に進みます。

通路を通り抜けるとエスカレータがあり、
そこから降りると駅前広場に着きます。

その先正面に見える【吉野家】【やきとり鳥一】の
右脇にある道に入ります。

20mほど進むと、左側にある一階に丼ぶり屋【幸丼】が
入っている清水ビルの3階です。