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【動画】喉の開け閉めで声をコントロールしていませんか?

2021/12/11
喉の開け閉めで声をコントロールしていませんか?

よくボイトレのレッスンで
声を出す→声を止めるという動作を行う際に、
喉の開け閉めで声をコントロールしている方がいます。


実はこの動作というのは発声的観点から言うと、
デメリットが非常にたくさんあります。

そもそも喉を開け閉めするという動作が
わからない方のために具体的に説明をすると、
食べ物や飲み物を飲み込んだ際に
喉の奥が一瞬閉じるような感覚があると思います。

それがいわゆる喉を閉めるという動作になります。

そして前述した通り歌の際にその部分を開けたり閉めたりするのは、
発声にとってあまり良くありません。

ではなぜその動作が発声にとってデメリットなのでしょうか。

それには4つの理由があります。

①喉の粘膜を痛めてしまう恐れがある

喉を開け閉めする動作を行うと、
喉の粘膜同士がその開閉によって触れてしまいます。

粘膜はとてもデリケートな部分なので、
それを頻繁に繰り返してしまうとやはり痛めてしまうこともあります。

②聴こえ方が良くなくなる

このような発声をしてしまうと、
音の立ち上がりと終わりが不自然になってしまいます。

実際に出していただくとわかると思うのですが、
まず立ち上がりの音が急に発せられてしまい、
自然な声のスタートを切れなくなります。

そして声を止める時に喉を閉めて閉じてしまうと、
「アグっ」というような不自然な音を発してしまいます。

声の出し始めと終わりにこのような音が入ってしまうと、
やはり声を実際に出している方も聴いている方も、
あまりいい声を出しているという感覚にはなりづらいですね。

③響きが閉ざされる

喉の奥というのは人間の声が最初に響く共鳴腔(咽頭腔)があるのですが、
そこを開け閉めしてしまうことで響きが安定せずに
結果的に閉ざされたような響きの声になりがちです。

④呼吸が戻ってこれない

この理由が一番大きな理由です。

喉の開け閉めで声をコントロールしてしまうと、
声を出し終わった後に喉が閉まっているということになるので、
自然に肺に空気が入ってきません。

そうなると声を出す動作の中で一番最初に行う
呼吸というのがしづらくなります。

実際に声というのは喉の開け閉めでコントロールするのではなく、
喉は開けたまま空気を送ったり止めたりすることで
コントロールしていきます。


そうすると声を出し終わった後でも
喉は開いたままなので自然に空気が戻りやすくなります。

こうすることにより次の発声までの準備する時間が
圧倒的に短く且つ自然になるので、
歌を歌う時に余計な力も入りづらくなります。

これらの理由で喉の開け閉めというのはデメリットがたくさんあるので、
是非日々のボイトレの中で正しい発声を習得していってください。

詳しくはこちら↓↓
ADDRESS
東京都港区港南2-2-13 清水ビル3F
ACCESS

品川駅港南口 徒歩1分
【品川駅】JR在来線改札を出て、
東西自由通路を港南口に進みます。

通路を通り抜けるとエスカレータがあり、
そこから降りると駅前広場に着きます。

その先正面に見える【吉野家】【やきとり鳥一】の
右脇にある道に入ります。

20mほど進むと、左側にある一階に丼ぶり屋【幸丼】が
入っている清水ビルの3階です。