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【動画】喉ケア方法について

2021/09/22
喉のケアの方法について

ボイストレーナーというのは職業柄、
非常に長い時間声を使います。

トレーナーによっては声見本を見せるために、
発声をし続けながらレッスンをする方もいるので、
そうなるとかなり酷使していることになります。

下手をしたらプロ歌手よりも毎日声を使っているので、
人一倍喉のケアというのは大切になってきます。

そもそも声というのは、
声帯にある二枚のヒダがぶつかり合って出るものなので、
どんなに正しい発声をしたとしても
長時間使えば必ず消耗をしていきます。


もちろん正しい発声をすることで、
その消耗を最小限に抑えることは可能です。

ですが人によって声帯の厚さや長さ、
呼気圧(息を吐く力)の強さ、
体質による炎症の起きやすさなどは違います。

こういった様々な要因で、
喉が枯れやすかったり枯れにくかったりします。


体質的に枯れにくく、
正しい発声をしていたとしても、
例えば12時間声を出し続けていれば、
ある程度は声帯は腫れて声は出づらくなります。

そこで喉のケアなどを正しくしてあげると、
人によっては出づらくなるまでの時間がかなり伸びたりします。

よくあるケアの方法でみなさんが最初に思いつくのは、
「水を飲む」という方法だと思います。

水を飲むのはもっとも手軽に素早くケアできる方法の一つですが、
これについて少し勘違いされている方もいるので説明をしておきます。

水を飲んだとしても直接水が声帯にはかかりません。

水を飲んだら食道の方に流れていくので、
声帯がある気管の方には流れないということです。

ただ水を飲むことで声帯の周りの粘膜は潤って、
その潤いが声帯に下りてきたりはするので
それなりに潤う効果はあります。

しかしダイレクトに声帯を潤せる方法があるとするならば
そちらの方がいいと思いますよね。
それはどんな方法なのでしょうか。

答えは「水蒸気を吸い込む」です。

水蒸気は吸い込むと食道の方にではなく、
気管を通って肺に入ります。
ということは声帯を直接潤せるということになるわけです。

最近はポータブル式の吸入器などもたくさん出ていますので、
そちらを使用するといいかもしれませんね。

もちろん身体の中から潤すということも大切なので、
水を飲むという行為自体は間違ってはいないです。

あとは朝起きてすぐに声を出してはいけないというのも大切なポイントです。

起きた直後というのは頭の方(声帯周りにも)血が集まっていて、
それにより声帯がむくみ上手く合わさりません。
これが治るのには平均で4時間ほどかかると言われてます。

さらには肺から異物を取り出そうとする力と、
朝は脱水状態になっているので痰が出やすくなっています。
なので水分をしっかり取って痰を薄めてあげるのも効果的です。

以上のような状態で声を出していたりすると慢性的な炎症が起こり、
声帯にも非常によくないです。

なのできちんと自分の喉の状態を理解した上で適切なケア方法を取り、
日々のボイトレに励んでください。

詳しくはこちら↓↓
ADDRESS
東京都港区港南2-2-13 清水ビル3F
ACCESS

品川駅港南口 徒歩1分
【品川駅】JR在来線改札を出て、
東西自由通路を港南口に進みます。

通路を通り抜けるとエスカレータがあり、
そこから降りると駅前広場に着きます。

その先正面に見える【吉野家】【やきとり鳥一】の
右脇にある道に入ります。

20mほど進むと、左側にある一階に丼ぶり屋【幸丼】が
入っている清水ビルの3階です。