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【動画】発声における呼吸③ ~自然な呼吸で循環呼吸編~

2021/05/15
発声における呼吸について。③

胸式呼吸では、肺が上に膨らみ、腹式呼吸だと肺が下に膨らみます。

では、私たちの肺の中には息は入っていないのか。

まず、皆さん1度そのままの状態で、
息を吸わずに、「ふーーーーー」と息を吐いてみてください。

今の様に、息を吸わなくても私たちの肺の中には
“既に”沢山の息が入っているのです。


胸式呼吸や腹式呼吸でのどを閉めてしまうというデメリットが生まれてしまうのも、
私たちの肺の中にはすでに沢山の息が入っており
そこにまた息をたくさん吸い込むことで
上に圧迫が行ったり、下に圧迫が行ったりしてしまうのです。


その息を吸い込むという行為が
肺を拡張させ、肺を元の形に戻そうという力を生み、
喉の開け閉めで息をコントロールしなければいけなくなってしまうのです。


要するに、
息の吸いすぎによって肺を拡張させ、
のどの開け閉めによって息をコントロールしなければならない
状態にしないようにすればいいのです!



そこでVIZ話し方教室が推奨している呼吸法は、
元々私たちが持っている、肺の中に入っている息を使って、
使った分だけ戻すという「自然な呼吸法」です。

では、検証として

①息を吸わないそのままの状態で“ふーーーっ”と息を吐く
②もう1度息を吸わないまま息を吐く

この動作を連続して行ってみて下さい。

どうでしょうか。
これは自然の呼吸が出来ていれば、何度も何度も永遠に行えると思います。


この時体の中はどうなっているのか。

実は「横隔膜」というのは、上にも下にも動くことができ、
腹式では横隔膜が下に下がりますが、
この自然な呼吸の時は、
息を吐くと横隔膜がドーム状に上に上がって肺が上に押されて息が出ているのです。

そして、息を吐く時に上に上がった横隔膜や萎んだ肺は元の形に戻ろうとする力が自然に働き
その元の位置や形戻った時に、使った分だけの息が自然に肺の中に戻っているのです。

詳しく言うと、肺が元の形に戻ろうとする力を逆に使っているという感じです。



まずは「息を吸わない状態から息を吐き、息が自然に肺に戻る」という動作が
出来るかどうかを確認してみて下さい。


この呼吸法は、お腹が膨らみませんが
横隔膜を使っているので腹式呼吸の1種と言われるかもしれません。

ですが、これは普段通りの呼吸、自然の呼吸なので何かを意識するという事は一切なく
元々持っている息を使って声を出せば、喉を閉めてしまうという動作はなくなると思います。

「元々持っている息を使った分だけ戻す」という
効率のいい呼吸法の繰り返しで声は出せますし、話し続けることができます。


皆さんも普段喋っているときはこの呼吸ができているはずです。
話す時にいちいち息を吸い込んでから話したりせず、息を吸わずにパッと話し出しますよね。


ですが、普段は自然の呼吸ができているのに、
緊張したり、人前に立って話すとなると、
その自然な呼吸ができなくなってしまうという方もいらっしゃいます。

その自然な呼吸ができなくなってしまうのであれば、
“その部分だけ”自然な呼吸に直していけばいいのです。


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ADDRESS
東京都港区港南2-2-13 清水ビル3F
ACCESS

品川駅港南口 徒歩1分
【品川駅】JR在来線改札を出て、
東西自由通路を港南口に進みます。

通路を通り抜けるとエスカレータがあり、
そこから降りると駅前広場に着きます。

その先正面に見える【吉野家】【やきとり鳥一】の
右脇にある道に入ります。

20mほど進むと、左側にある一階に丼ぶり屋【幸丼】が
入っている清水ビルの3階です。