ボイストレーニングの方法や、滑舌・話し方に関するお役立ち情報をお届けします

発声における呼吸について。②

殆どのスクールでは、
４拍で息を吸って４拍で吐くというような練習や
息を沢山吸ってお腹を膨らませる腹式呼吸の練習をする所が多いと思います。

ですが、その練習は何の為にやっているのか？
皆さんは、その呼吸法を歌や発声にどう生かしていますか？


では、仮に
“お腹が膨らむ腹式呼吸が出来る様になりました！
マスターしました！
でも、歌う時や発声練習の時にその呼吸法を
使っていない、声に生かされていない”

という方が非常に多く
その腹式呼吸が出来るようになるという事が
その方の目標になってしまっている場合が多いのです。



例えば、
凄く通る声の方と言えば「アナウンサー」の方々ですよね。

あの方々が、毎回ニュースを読む時や話す時に
お腹が膨らむくらい大量に息を吸ってから話し出していますでしょうか。

毎回毎回話し出す前にお腹が膨らむぐらいに息を吸ってから
話し出している様には見えないですし、全く想像がつかないのです。




もちろん、呼吸は発声の中でもとっても大事です。

ですが、その方の話し方に呼吸が影響して
発声などが悪くなってしまっているのであれば治しますが、
呼吸が原因ではなく、自然な呼吸で話せているのであれば
呼吸の練習をするという事は一切しません。


殆どの方が、自然な呼吸が出来ておりその呼吸が原因で
滑舌が悪くなっていたり、声が通らなくなってしまっている訳ではありません。

直接の原因が「呼吸である」という事は少ないという事です。


冒頭でもお話ししたように、
殆どのスクールで、お腹を膨らませて行う腹式呼吸の練習をすると思います。
そして、そこの先生に
「腹式が出来ていないから声が通らないんですよ―」や
「腹式呼吸ができていないから声が小さいんですよー」という様に言われ
何でもかんでも呼吸のせいにしてしまっていませんか？？


VIZ話し方教室が推奨している呼吸法も
お腹は膨らみませんが横隔膜を使って行うので
腹式呼吸の1種と言われるかもしれません。

なので、この内容は
“腹式呼吸は“絶対にダメだ”というという事ではありません。


目指すは普段会話をしている時と同じ
『自然の呼吸』なのです！！


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