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【動画】ロングトーンは発声の基礎!ロングトーンとビブラートの関係性

2018/12/22
ロングトーンとは声を長く伸ばす発声の事です。


短く発声は出来ても、長く声を伸ばすと
ガタガタ揺れたり音程が不規則に波打ったりしてしまったりする方が多いです。
一見、簡単そうに見えますが、非常に難しい発声です。

これをやってもらうとその方の発声の基礎力が大変良く分かります。
様々なポイントが適切なバランスでクリアされていないと安定した綺麗なロングトーンは出せないからです。

ロングトーンができない原因はたくさんありますが
下記の3つは特に多くみられます。

・胸式呼吸になっている
腹式呼吸が全て!というわけではないですが胸式呼吸のみの浅い呼吸になってしまうと喉が圧迫を受け力みに繋がってしまいます。単純に息量も少なくなるので自ずと長く伸ばすのが難しくなってしまいます。

・口を開けすぎて声帯を圧迫している
よく「口を大きく開いて!」というトレーナーさんもいらっしゃいますが下顎が下がりすぎてしまうとこれも喉が圧迫されてしまいます。ですので口を大きく開きがちな母音の「あ」でロングトーンをするのは難しい傾向にあります。「え」は「あ」に比べて横に広がるので「あ」が難しい方は「え」で試してみたり一番口の開きの少ない「い」でも試してみてください。音程によっても人それぞれ、やりやすさが違うので母音や音程を変えてみるのもひとつです。

・息が漏れすぎている(声帯閉鎖が弱い)
ひと息には当然のように限りがあります。
燃費の悪い発声をしているとどれだけ肺活量があっても足りません。それには声帯をぴったり閉じて息を声にする変換率を上げていくことが大事です。しかし急に「声帯閉鎖して!」と言われても難しいと思うので小さい声から徐々に大きくしていくとどこかで「ここかな?」というポイントが掴めることがあります。こちらもいろんな母音、音程で試してみてください。

口の開け方や姿勢、重心、呼吸、全ての要素がバランス良くなった時にロングトーンは安定して出ます。


音程によって共鳴部分を変えるのも安定させる方法の1つです。
低音は胸(チェスト)、中音は顔(ミドル)、高音は頭(ヘッド)のようにです。
共鳴については以前、詳しく解説した記事があるのでご覧ください。



又、ビブラートをやりたいという方もこのロングトーンは必須です。

揺らさずに真っ直ぐ声を出す基盤ができてから声を揺らす練習をする事で、きれいで規則的なビブラートが出来上がるのです。

ロングトーンは発声の基礎が凝縮されています。


動画はこちらからチェック↓↓
ADDRESS
東京都港区港南2-2-13 清水ビル3F
ACCESS

品川駅港南口 徒歩1分
【品川駅】JR在来線改札を出て、
東西自由通路を港南口に進みます。

通路を通り抜けるとエスカレータがあり、
そこから降りると駅前広場に着きます。

その先正面に見える【吉野家】【やきとり鳥一】の
右脇にある道に入ります。

20mほど進むと、左側にある一階に丼ぶり屋【幸丼】が
入っている清水ビルの3階です。