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【動画】高音を活かす!鼻腔共鳴の練習法~空間を響かせるトレーニング~

2018/12/19
ボイトレ用語の中で鼻腔共鳴という言葉を耳にする機会は多いと思います。

言葉だけ見ると「鼻にかけた声なのかな?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが

鼻腔共鳴と鼻声は違います。

音は空気の振動なので、共鳴を作るには空間が必要です。
鼻腔以外にも共鳴部分はたくさんありますが、今回は鼻腔共鳴を動画で説明させていただきました。

動画内の図を見ていただくと鼻腔と口腔が大きな共鳴空間である事が分かると思います。
当たり前のことですが空間が広い方がより響きは増幅されます。

この鼻腔共鳴、理屈を理解しないでなんとなくでやっているとただの鼻声になってしまう場合があります。
鼻にかけて歌う歌手は少なくないですが、響きが単一で発声が薄っぺらくなってしまい、立体感が出てきません。好みもありますが聴くのが苦手な人も多いでしょう。
ただ、高音が出しやすくはなるのでどうしてもそちらへ逃げる傾向があり、特にアイドルなど、鼻にかけて歌う歌手は比較的女性に多く見られます。
わざとやっている方もいますが・・・。


鼻声の原因は...

舌根(舌の付け根)が上がってしまっているからです。

舌根(舌の付け根)が上がってしまうと口からの声の出口が狭くなり響きが潰れて鼻声になってしまいます。



そんな鼻声を解消するトレーニングをご紹介します。
ハミングで鼻腔共鳴を作り舌の位置を調整して鼻で止まっていた響きを口からも出してあげるアプローチです。


①「ん」を作ります。ハミングと言います。
この時、「m」の「ん」ではなく「n」の「ん」を使います。唇を閉じずに舌を前歯の裏の少し後ろあたりにセットします。これが「n」の「ん」です。(ちなみに「m」の「ん」は唇を閉じて発声します。)

②「ん、ん、ん」と自分のなかで少し高めの音を出してみてください。
鼻を触ってみてビリビリと振動を感じたら鼻腔に響いています。あまり振動を感じない方は音程を上げたり、もしくは下げるか、鼻に響きを集めるイメージでやってみてください。

③鼻の響きを確認したら声を出し続けながら舌をぱっと離します。
「んなあー」と言う音になると思います。何度か続けてやってみてください。喉の奥がパカッと開いたような感覚を覚えることが大事です。舌根が正しい位置に収まることで鼻だけでなく口からもしっかりと声が出るようになり鼻声を解消します。

鼻声で困っている方は是非、舌根をチェックしてみてください!


鼻腔共鳴と鼻声は違いますので、お気をつけ下さい。
正しい鼻腔共鳴を身につけましょう。

動画はこちらからチェック↓↓
ADDRESS
東京都港区港南2-2-13 清水ビル3F
ACCESS

品川駅港南口 徒歩1分
【品川駅】JR在来線改札を出て、
東西自由通路を港南口に進みます。

通路を通り抜けるとエスカレータがあり、
そこから降りると駅前広場に着きます。

その先正面に見える【吉野家】【やきとり鳥一】の
右脇にある道に入ります。

20mほど進むと、左側にある一階に丼ぶり屋【幸丼】が
入っている清水ビルの3階です。