ボイストレーニングの方法や、滑舌・話し方に関するお役立ち情報をお届けします

今回は自分では気付きにくい！？

無意識でやってしまっているかもしれない
母音の2度押しについてお伝えしたいと思います。

録音した歌を聞いて自分で気になったり
人からこんなことを言われたことはありませんか？

・癖が強い
・しゃくりが多い
・歌がスッキリしない
・音程が悪い
・リズムがもたる

などです。
もしかすると
母音の2度押しをしてしまっているかもしれません。


母音の2度押しとは
本来当てたい音の少し下からずり上げて
母音に当たってからもう一度押して歌う癖です。

特にフレーズの歌い出しや音が跳躍する時にによくみられます。


例えば『か』という文字があった時
日本語では『KA』ですが
『KAA』とAがひとつ増え、増えた最後の母音で音を取りに
入ってしまうような癖です。


しゃくりとも言えますが
この癖が多く出過ぎるとくどく聞こえてしまいます。

これが癖になってしまっている人は意外と多く
いるのですが自覚している人は少ない傾向がありあります。


気になる方は自分の録音した歌を聞いてみたり
ボイストレーナーに聞いて確認してみるといいとでしょう。


この母音2度押しになってしまう原因ですが

音程を探っている

音を大体は取れていてもジャストで当てられない場合
下から探って音を当てている可能性があります。
そのほうが楽なので癖づいてしまっているパターンです。

そのような場合は音を瞬間的に当てる練習が必要です。
特に歌い出しのフレーズや音の跳躍がある時は
母音の2度押しになりやすいので意識してみてください。


また喉を閉めた状態から喉を開けることを声を出すきっかけ
にしている方も母音2度押しになりやすいです。


これは声を出すまでに一つの動作が増えてしまっており
声の立ち上がりに時間と負担がかかってしまっている状態です。


この症状の方はまずは基本の発声から見直すことをオススメします。
歌を歌う時は喉は開けっぱなしの状態が望ましいです。
喉への負担も減りますし、発声もクリアになります。


母音の2度押しはリズムがもたる原因にもなります。
2度押している分リズム的にもロスが生まれているため
既定のリズムより後ろ寄りに聞こえてしまいがちです。


特にアップテンポの曲だとキレがなくもったり聞こえてしまいます。


どの原因にしろ、母音の２度押しは
聞き手にも歌い手側にもあまりメリットはないので
改善をお勧めします。

カラオケなどではしゃくりと判断され加点ポイントに
なったりもしますが人間が聞いた時には
くどく聞こえたりもするので
コントロールできるようにしましょう。


なんとなくは歌えているけど
スッキリ聞こえないとお悩みの方
一度母音の2度押しになっていないか
チェックしてみましょう！



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