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【動画】すぐ歌に応用できる!~裏声地声の切り替え法~

2020/02/08
曲の中で裏声と地声をガラッと切り替える
というフレージングは多々あることだと思います。


有名な曲だと絢香さんの『三日月』のサビで出てくる
『君がいない夜だって そう no more cry』


の『cry』の箇所が地声からガラッと裏声に切り替わっていますね。
このようなフレーズがうまくできないという方も多いのではないでしょうか。
かすれてしまったり、ひっくり返ってしまったり
するパターンは多い
と思います。


そもそも、地声と裏声では
声帯の動かし方が違います


地声=声帯同士が厚くしっかり合わさって振動している。

裏声=声帯の表面の粘膜同士だけが合わさって振動している。



といように、そもそも声帯の合わさり方が違っています。
なので急にポジションを変えるのが難しいんですね。


さらにこの絢香さんの『三日月』のサビのフレーズは
音程もかなり飛んで(1オクターブ)います。

音程が離れているということは
これも声帯の形を変える作業が必要
になります。


音が高くなる=声帯を引っ張って伸ばす。

ということなのですが先ほど書いた

声帯の合わさり方の変化に加えて
この伸ばすというふたつの動作を同時に瞬時にやらないといけないので難しいのです。


理屈がわかったところで実際に練習してみましょう。

まず歌ではなく、発声練習でトレーニングしていきましょう。
動画を参考にしながらぜひ一緒にやってみてください。


①5度(ドをルートにしたときは~ソ)のインターバルで
行ったり来たりを繰り返します。

まずは文字は『あーあ』でやってみてください。

②上の音と下の音で言葉を変えてみましょう。

高い方の音を「い」や「う」に変えてみましょう。
口が狭まるので裏声がやりやすく切り替えがスムーズになりやすいです。


③慣れてきたら、音の距離を近くしてやっていきましょう。


音の距離が近いと細かいコントロールが必要になってくるので
これも意外と難易度が高いです。感覚を掴んでやってみましょう。


慣れるまでは、自分のやりやすい距離、出しやすい言葉を見つける事が大切です。
練習するときは共鳴のポイントや難しいかもしれませんが
声帯や喉の状態など体の内側に意識を向けて
練習すると感覚が養われます。


慣れたら、歌へ実践してみましょう。

歌になると切り替えにくいという場合は、
そこのフレーズの歌詞を発声練習でクリアできた文字に変えてやってみましょう。

地声と裏声の切り替えは歌の中でも見せ場になることも多いので
スムーズに出来るように練習していきましょう!



動画はこちらからチェック↓↓
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ACCESS

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【品川駅】JR在来線改札を出て、
東西自由通路を港南口に進みます。

通路を通り抜けるとエスカレータがあり、
そこから降りると駅前広場に着きます。

その先正面に見える【吉野家】【やきとり鳥一】の
右脇にある道に入ります。

20mほど進むと、左側にある一階に丼ぶり屋【幸丼】が
入っている清水ビルの3階です。