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【動画】力不足は否めない~ミックスボイスの万能性と不完全性~

2019/03/06
このコラムを読んでいただいてる方は
ボイストレーニングにとても興味がある、熱心な方なんじゃないでしょうか。

そういう方にこそ今回はお伝えさせて頂きたい内容になっております。

最近ネット上で、ミックスボイスという言葉が大変数多く見られます。
ミックスボイスについての質問を受けることも増えてきました。
ミックスボイスがやりたいという方もたくさんいらっしゃると思います。

さて、なぜミックスボイスができるようになりたいのか?
一番多いのが高音が上手く出ないから出したい。
という方が多いんじゃないでしょうか。
ボイトレブログやYouTubeではミックスボイスで楽に高音が出せる!と謳っている記事や動画が絶えません。

しかし、単に高い声が地声で出ないから
ミックスボイスを使うというのは、安直でネガティブな使い方ではないかと思います。

そもそも、声の種類には地声と裏声の2種類しかありません。
ミックスボイス=力強い裏声です。

声帯の状態で言うと

声帯の粘膜だけ薄く合わさっている=裏声
声帯の粘膜の下の筋肉もぶつかっている=地声
声帯の粘膜が強く合わさっている=ミックスボイス

になります。

ミックスボイスは普通の裏声より地声に似て聞こえるのですがやはり分類は裏声です。
パワー不足は否めません。
地声が全く出ない音域をミックスボイスを使って地声と同じように聞かせるのはやはり難しいものがあります。

よく「楽に出せる!」と言われていますがそれは裏声なので地声に比べて出しやすいのは当然なのです。
ミックスが楽だと言って高音を全部ミックスボイスで出していると地声がなかなか伸びていきません。

また、ミックスボイスはボリューム調整が苦手です。
ミックスボイスに比べて地声はボリュームのコントロールが効きやすいので表現力を語る上でも地声の方が汎用性が高いです。


しかし、ミックスボイスを全否定するわけでは無いです。
ミックスボイス独特の柔らかさ軽さなどミックスボイスの音色が良くて使うとか、地声ではどう頑張っても人間の構造上出づらい極端に高い音(F5より先くらい)で使うとかであればポジティブな使い方だとは思います。
声も適材適所です。



高音の地声が出ないからと言って安易にミックスボイスに逃げるのではなく、
じっくり時間をかけて高音の発声を伸ばしていく事をお勧めします。

高音の地声の発声は、正しくトレーニングを積めば、必ず、誰でも伸びていきます。

急がば回れです。コツコツと発声練習をして地声を伸ばしていきましょう。


動画はこちらからチェック↓↓
ADDRESS
東京都港区港南2-2-13 清水ビル3F
ACCESS

品川駅港南口 徒歩1分
【品川駅】JR在来線改札を出て、
東西自由通路を港南口に進みます。

通路を通り抜けるとエスカレータがあり、
そこから降りると駅前広場に着きます。

その先正面に見える【吉野家】【やきとり鳥一】の
右脇にある道に入ります。

20mほど進むと、左側にある一階に丼ぶり屋【幸丼】が
入っている清水ビルの3階です。